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2023年12月25日(月)

【お料理で遊ぼう!】クックパッドを退職し独立。食育に情熱を注ぐママさんに迫る。

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こどもおりょうりラボの食育イベント@村岡保育園を見学させてもらった後に、代表の入澤理世さんにお話を伺いました。

【プロフィール】
入澤理世(いりさわ・りよ) こどもおりょうりラボ ラボ長

広告代理店クリエイティブディレクター、クックパッドのプランナーを経て、2023年6に「お料理で遊べ!クリエイティブを爆発させろ!」をコンセプトに、こどもおりょうりラボを設立。
プライベートでは2児の母。約10年前に世界一周。めざせ「一生旅人、一生ものづくり人」

クックパッド入社前には世界一周

お料理で遊ぶ

こどもおりょうりラボとは?


遊びとしてお料理をとにかく楽しんでもらいたいっていうのがこどもおりょうりラボの活動かなと思います。
子供ってお料理をそもそも遊びとして捉えてるんですね。
遊びの中で子供って成長するので、その料理を通して成長する機会がすごくあるんです。

具体的な活動は?


代表的なものが3つあって、1つは「お絵描き」+「料理」を組み合わせたおえかきレシピ。
こどもの未来創造力を磨くちょっとユニークなお料理教室です。

2つ目は、保育園食育教室です。

地域の保育園で食育授業を行って、こどもに伝えたい「食」のお話を、楽しく・五感を使って・遊びながら学びます。
今日栗原さんに来ていただいた村岡保育園の食育教室もこの授業の一環です。

そして3つ目に野菜染めラボ。
普段お料理した時に出る野菜の皮などの廃棄物を使って、野菜染めができるんです!
身近なところからはじめる、小さなSDGsの活動です。

1番力を入れている活動は?


教育に入っていきたいっていうのがすごくあるんですよね。
それで今の村岡保育園さんとの1年間を通した取り組みがあります。

村岡保育園での食育イベント

年間でプログラムが組まれている

今の親御さんたちは本当に毎日忙しいんですね。
こどもを生かしているだけで、日々もう十分頑張っているんです。
そこに追い討ちで食育のプレッシャーをかけたくない・・・
前提としてそういう気持ちがあって、その上でご両親が忙しい家庭のこどもたちも、平等に食に触れる機会があると良いなと思っていて。

保育園とかだと平等に子供たちと料理を楽しめる。
そういった意味で教育の現場に入っていくことは重要視しています。

食生活を見直す


ーーどのようにして食育事業を立ち上げたのか聞きたいです。
IT企業からクックパッドに転職されたのが大きな転換点に見えます。

クックパッドに入ったきっかけは?


食生活の乱れから体調を崩してしまったのがきっかけでした。

小さい頃から料理が好きで、旬のご飯をいただいたり、豊かな食の原体験がありました。
しかし、高校・大学ぐらいから部活などで徐々に忙しくなり、ピークは極めつけの20代のIT黎明期にものすごく働いていた時代。
食生活が乱れ3食コンビニ飯という生活で体調を壊してしまい、初めて死を意識するような結果に。

食を蔑ろにしたことを心底後悔し、全部見直したんです。
そこから「食で人が豊かに生きることに貢献する」という気持ちでクックパッドに転職しました。

クックパッドではどんなことをやっていた?


広告事業部にいました。
クックパッドって多くの人に検索されるじゃないですか。
6,000万人ぐらいユーザーさんがいて(2010年代当時)、「旦那 二日酔い」「子供 食べない」とか本当にリアルな言葉で検索されるんですね。

そしてたとえばコロナ禍など世相とともに検索の内容が変わってくるんです。
その流れを読み解きながら、「どういう課題があってどうすれば解決できるだろう」と食品メーカーさんと一緒に考えて、プロモーションしたりしてました。

結果的に「子供が本当に食べなかったけれども、食べるようになった」とか「忙しすぎて本当に子供にご飯作ってあげられないけど、このレシピで何とか作れました」とか、お客様の声もたくさんいただいて、本当にやりがいのある仕事だったなと思います。

クックパッド勤務時代

これだ!
稲妻が落ちた。

「食育」に興味を持ったきっかけは?


育休に入る前に甥っ子と姪っ子が家に遊びに来てくれて、一緒にピザ作りをしたんですね。
そしたら子供たちって、粉を混ぜることとか永遠に楽しんでるんです(笑)
それに衝撃を受けました。

クックパッド時代に働くお母さん方が本当に料理が課題だったり、苦しいと感じているのはすごく伝わってきて。
「どうやったら解決できるんだろう」と悩んだんですけど、子供たちが遊びとして本当に楽しそうにやっている姿に稲妻が落ちました

「アプローチするのは子供だな」と腹落ちしたんですよね。
それからはもう食育に熱中していました。

独立に至るまでの経緯は?


育休中も地域の食育サークルのような感じでイベントを自分で行うようになっていたんです。
そして偶然育休中にクックパッドに食育の事業部が立ち上がったので、「何としても私はここでやりたいんです」ってラブコールを送って入れてもらいました(笑)

ただ、その後会社で新規事業を全部撤廃するっていうことが起こっちゃったんです。
それでも食育をやりたいから、新規事業提案でまた食育事業を提案したんですが力及ばずで、叶わずで。。

もうやるだけやったし、独立します!という流れでしたね(笑)

独立して間もない頃の理世さん

ーーラブコール、食育への情熱が伝わってきますね。

しくじったり、苦労していることはありますか?


しくじり倒してるなーっていう感じです^^
普通だったらビジネスプランとかもある程度準備してから独立するじゃないですか。
でも私の場合は、「エイヤッ!」で独立してゼロの状態からなので、まだまだ研修をしてるような感覚です。
なので、全部しくじってますよ(笑)

その中でも感じるやりがいは?


ブレないのは、食に対する熱。
あと単純に子供達がかわいいです^^

子供がするお料理もすごく好きなんですよね。
大人では発想もしないようなやり方を子供たちが勝手に見出してくるので、すごいクリエイティブで面白いなって思います。

そしてそのこどもたちの発想やクリエイティビティに自分だけでなく、親御さんや保育園の先生方も感動するんですよね。
その瞬間、やっててすごく意味あるなって思いますね。

今後の展望は?


日本の子供たちや親御さんが「食の力で豊かに生きている」ということに貢献している存在になりたいなと思ってます。
でもステップアップが必要かなと思うので、まずは地域での活動を通してコツコツと食育を広げていきます。

食育ってなんかお堅いイメージがあって、概念があやふやじゃないですか。
現場のママさんパパさん達の中でも「食育とはなんぞや」みたいなところがあるので。
今日みたいにクイズで楽しんだり、「食育って楽しくて身近なものだね」って言うのを広げていければと思います。

最後に読者にメッセージはありますか?


純粋に食を楽しんでほしいなと思います。
難しく考えないで、とにかくお料理で、食で遊ぼうっていうのがコンセプトなので。

インスタアカウントでもこどもレシピ(@kodomo.recipe)として「こどもが出来る料理」に絞ってレシピ集を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

インタビューを終えて


食に対する熱量が物凄く伝わってきました。

事業部移動時のラブコール。
エイヤっ!での独立。
内側から湧き出る熱に対して真っ直ぐ純粋な行動に刺激を受けますね。

また、自分も食に対する意識を見直す機会になりました。
デジタル化が進むにつれ、ついついスマホを見ながら食事など「ながら食べ」をしてしまうこともあります。
「それだと摂取に近いよね」と言う話もしました。

食事が出来ている喜びを噛み締めたり、目の前の食事を存分に味わったり、食を全力で楽しんでいきたいと思います。

この記事を書いた人
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栗原 恵介

Locomo発起人。
湘南生まれ湘南育ち(鵠沼中→湘南高)

インタビューって面白い。
人の想いやストーリーを聞ける貴重な機会。
なるべくありのまま届けられるように記事を書いています。

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