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2023年7月13日(木)
「なぎさの体験学習館」の体験学習チーム、チーフキュレーターの笠松 舞さんへのインタビューです!
【プロフィール】
前職は博物館の科学コミュニケーター
お客様に近いところで仕事を続けられればと思い、2010年に新江ノ島水族館入社。
現体験学習チーム チーフキュレーター
科学コミュニーケーターのプロで、チームを率いる笠松さんにお話を伺いました。
そもそも「なぎさってなんですか?」という話なんですが、なぎさは陸と海が出会う場所です。
その出会い方も色々とあって、そこに注目して様々な展示やワークショップを行っている施設です。
なぎさを取り巻く環境について知る。学ぶ。
得た情報から自分で考えて、次の行動に繋げる。
そんなきっかけづくりに役立てればいいなと思っています。
1階は湘南発見ゾーン。
近隣のなぎさで見られる生きものや漂着物を学べる『なぎさを調べる』や、体験学習プログラムを開催している『発見創造ラボ』があります。
貝殻や石など、海岸に漂着するものを材料にして工作するワークショップから、実際に江の島に行って磯観察をするフィールドワークまで、年間40ほどの様々なプログラムが実施されています。
インタビュー当日はいつでもワークショップ「群れるおさかなマグネット」を開催中でした
2階は湘南体験ゾーン。
江の島の潮位や近隣情報など江の島近辺の情報が知れるディカバリーボードや飛砂体験装置など、なぎさに関する展示や体験コーナーがあります。
子供だけでなく大人も、皆さんが「海って楽しい!好き!面白い!」と思ってもらえるように日々試行錯誤しています。
特にものづくりのプログラムだと、「なんとなく子供のもの」と大人は考えがち。
大人の皆さんにも同じように見ていただきたいし、手を動かしてみて欲しいです。
そこで何か思うこと、感じることがあるはず。
新江ノ島水族館とつながっているので、水族館を見学する流れで2階からお入りいただくお客様と、1階の入り口からお入りいただくお客様がいますね。
新江ノ島水族館からも入ることが出来ます。(2階)
私視点だと一般的なものからだいぶ離れますよ?(笑)
(栗原):教えてください(笑)
私は元々専門が地学で富士山の溶岩の研究をやっていたんですよ。
なぎさとの接点というところでいくと、全国各地の砂浜の砂を展示しているコーナーがあります。
砂浜一つとっても、各地で構成しているものが違うんですよ。
個人的にはこのコーナーが凄くアツいです^^
各地の砂の特徴など教えていただきました^^
あとは期間限定で間もなく次の展示に切りかわるのですが、軽石の展示もしています。
福徳岡ノ場という南の方で噴火した火山の軽石が沖縄に大量に漂着したというニュースが約2年前にありました。
それが「湘南とどういう関係性があるか?」という話だったり。
これらのコーナーはお腹いっぱいになるくらいお話しできます(笑)
どのコーナーも人気で皆さん色んな展示を回られますよ。
その中でも生き物の水槽のコーナーは特に人気ですね^^
岩場や干潟、藻場にくらす生きものたちを間近で観察できます。
たくさんあるんですが、長く勤めているならではの喜びがあります。
キュレーターという仕事柄、目の前に来るお客様とやり取りをすることが多く、その都度その都度の接点となります。
ただ中には楽しくて何度も来てくれるお客様がいるんです。
例えば、『子どもボランティア』というプログラムがあるんですけど、2週間という時間をかけるのもあってか、参加してくれた子供達がプログラム終了後も遊びに来てくれたりするんです。
中には小学生だった参加者が大学生になってまた来てくれるということもあるんです。
この場所を通じて、また会いに来てくれるというのは長く勤めていることの喜びだったりしますね。
『子どもボランティア』というプログラムはコロナ禍で中止していたのですが、今年からまた再開が決定したので楽しみです^^
この施設をもっと多くの方に知ってもらいたい気持ちがあります。
この仕事がすごく楽しくて、海について学ぶきっかけをどんどん増やしていきたいと思っていますが、皆が知っているかというとまだまだだと思います。
もっと多くの方に知ってもらって、「海に遊びに来たら体験学習館にも寄って海について学んだり、ものづくりして帰る」
そんな風に一つの過程としてこの施設を思い描いてもらえるようにしていきたいですね。
なぎさの体験学習館には勤めているスタッフが現在12名。
見本を作るのがすごく上手なスタッフがいたりとか、一緒に働いている仲間達の力が合わさって一つの施設としてお客様をお迎えできています。
私にはバックボーンに専門の地学の知識があるようにキャラクターも様々。
色んな分野に精通しているスタッフがいますので、ぜひ話しかけてみてください。
スタッフの岩崎さん。ヤドカリの見分け方を教えてくれました。
スタッフの栗山さん。愛情を込めてヤマトオサガニにご飯をあげているところに遭遇。
たくさんの個性豊かなスタッフ、仲間がいてこそのなぎさの体験学習館。
全員で皆さまのご来場をお待ちしております。
笠松さん本当に楽しそう。
インタビュー中ということを忘れているかと思うくらいお客様との会話に夢中になって真剣に色々なことを伝えていました。
本当にインタビューのことは忘れていたかも^^;
その姿を見ていると、こうして知識あるスタッフと直接話しながら学べるって凄く贅沢だなと感じました。
また、時期によっても見られるコーナーが変わるそうです。
一度行って終わりという場所ではなく、日常的になぎさの様子を学んだりスタッフに会いに行ったりして楽しむ場所なのかなと。
僕自身長らく新江ノ島水族館の近くに住んでいましたが、この場所が年中無休・入場無料の「なぎさの体験学習館」という施設だとは恥ずかしながら知りませんでした。
こんな素敵な場所があったんだと。
海で遊んだ帰りや、散歩がてら寄る場所が増えましたね^^
海について知る。学ぶ。考える。行動する。
知って学んで好きになるからこそ自分で考えて行動する。
まずは知るきっかけとしてなぎさの体験学習館に足を運んでみては?
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