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2024年7月4日(木)

『変な人、集合っ!?』イノベーションスナックみらぼ、発起人の想いとは?

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藤沢駅から徒歩5分、「イノベーションスナックみらぼ」。
メンターや先輩起業家が日替わりママとなる、ちょっと変わったスナックの発起人、鈴木さんにお話を伺いました。

【プロフィール】
鈴木良隆(すずき よしたか)
株式会社SET インキュベーション事業部 部長
イノベーションスナックみらぼ発起人
一般社団法人藤沢起業家支援まちづくり協会 代表理事

横浜市泉区に生まれ、小学校から藤沢へと移る。
高校生時代からHIPHOPにハマり、アルバイトをしながら音楽活動に明け暮れていた時期もあり。
22歳から不動産の会社で勤め始め、それから不動産業界一筋。
2022年7月に会社の新規事業として、イノベーションスナックみらぼを立ち上げる。

HIPHOPに熱意を注ぐ鈴木さん(写真真ん中)

スナックみらぼとは?


メンターや先輩起業家が日替わりママとなるスナックです。
もう少し詳しく言うと、街や社会、自分の組織に何か「コト」を起こしたい人が集まるスナック。
何か思いを持ってる人が集まる場所にしたいんです。

立ち上げのきっかけは?


色々とあるんですが、大きなきっかけの一つは、うちがレンタルオフィスを運営してるんですね。
それがもう3施設目ぐらいになって20社以上入っていたので、その方たちに対して、ソフト支援ができる場所を用意したかったんです。
ハードな場所はもう用意したから、何かきっかけを与えるようなソフト支援をしたい。

そう思ったときに、私1人じゃ出来ないのでこういう場所を設けて、日替わりのメンターの方とかを呼べればいいなと。
その方達に壁打ちするとか、事業計画の相談するとか、そういうことができる場を作りたいなっていうところが一つですね。

未(み)来を 楽(ら)々 ワクワク 歩(ぼ)あるく、という想い

なぜスナック?


おしゃれなところって藤沢にいっぱいあるし、わざわざうちが作る必要もないよねっていうところとか。
あとはギャップというか、昭和ノスタルジーというか、そういうのをあえて作ることで、昭和ど真ん中の人も懐かしくて来てくれるかなっていうところと、若者も今の流行りの古いものみたいな感じで面白がってくれるかなと思いました。

みらぼのこだわりは?


夢を語るスナック、夢を聞くスナックであることですね。
大人になると夢って恥ずかしくて言葉にできないんですけど、やりたいことがある人が思い切り話せるような場所にしたいんです。

自分のやりたいことを言うことで仲間が集まる。
そしてそれを聞いている人もその熱量に触れると、「自分も何かしたい」というような良い連鎖が起きるんじゃないかなと。

日替わりでみらぼのママ達がイベントを開催

そして、起業家の方って、結構孤独だと思うんですよ。
同じ目線で、解像度で話せる仲間がいたら、ちょっと力になるんじゃないかなと。
実際、自分がそうだったんです。


鈴木さんも起業経験がある?


会社で新規事業を担当した経験があります。
名刺に「新規事業推進」だけ書かれて「あとは好きなことやっていいよ」と。

その時にゼロイチを出す苦しみや、孤独を感じていました。
実際に事業を創り出していく上で色々な失敗もしてきましたし、起業家の方々の課題や気持ちが少しは分かると思います。

これまでに苦労したことはありますか?


スナックみらぼを開店して1年は、本当に苦しかったですね。
このお店は上手くいかない上に、他の仕事でもトラブルが重なって。。

認知も全然されてないし、来る人来る人「入るハードルが高い」っていうふうに言われて。
逃げ出したくなる日々でした。

どう乗り越えた?


ポイントは「開き直る」ことですね。(笑)
というのは半分冗談ですが、やっぱりスナックのお客さんとママに励ましてもらいました。
お客さんやママがこの場所で盛り上がっている姿を見ると、作って良かった。
まだまだ頑張ろうと力をもらうことができましたね。

その後も、メンターであるスナックのママたちに僕自身が学びながら、地道にお1人お1人に楽しんでいただく場づくりをしていきました。
次第に、その楽しんでくれた人がいろんな人を紹介してくれて一緒に来るっていう流れが循環的にできてきて、沢山の方に遊びに来ていただけるようになりましたね。

どのようにママを集めた?


最初のママは、コワーキングスペースNEKTONの三浦さん。
三浦さんと一緒にママを集めるイベントをやったり、個人的にお世話になっている先輩起業家に声をかけたりして、初めは10人のママさんと共にスタートしました。
その後は、ママがママを呼んでくれたりして、現在26名の個性豊かなママが在籍しています。

個性豊かなママが集結

今後の展望は?


起業家さんの支援をより具体的にできるようにしていきたいなと思ってます。
これから開業する人に対して、ママたちと一緒に実務的に支援をしていくっていうのをパックでやりたいなとか。

ママの中には、フレームワークを使ってお客さんをターゲット分析できる専門家の人もいるし、事業計画書を作るのが得意な方もいるし、壁打ちが得意な方もいるし、集客支援が上手な方など色々な方がいるので。

近いうちに、研修プログラム事業をやろうと思ってます。
起業家さんの育成というとおこがましいかもしれないんですけど、ゼロイチで事業を立ち上げた後の支援をうちでやっていきたいですね。


インタビューを終えて


鈴木さんの思いが詰まったスナックみらぼは、志ある人々が集まり、互いに刺激を与え合う特別な場所です。
ここで未来の起業家たちが成長し、新しい挑戦を始める手助けが行われています。

いつかここがシリコンバレーのように、ビジネス発祥の名地とされる日が来るのもそう遠くないかもしれませんね!
変な人、そして変な人に会いたい人。
そんな人たちが集まる場所として、みらぼの今後の発展が楽しみです。

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