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2024年3月20日(水)
【プロフィール】
嶋田佳樹(しまだ よしき)。あだ名は「ソバニー」。
東京に生まれ、小学生の時に藤沢市の長後に引っ越す。
およそ40年間を長後で過ごし、その後、「カリフォルニア的湘南スタイルのそば屋」というコンセプトで鵠沼にて「蕎麦兄」を開業。
今年で6周年を迎えた蕎麦兄にこだわりや想いを伺いました。
まずは素材です。産地直送のおそばを毎日作る。
身体に優しい、安心安全な食材を使う、というのは一番こだわっています。
また、『お客さん全員に笑顔になって帰っていただく』ということを最優先に意識して、蕎麦を日々探求しています。
蕎麦は同じ農家さんから同じものが届いても、挽く人と打つ人によって全く味が変わるんです。
お店の2階で石臼を発見
蕎麦っていうのは外に向かうほど香りは強くなるんですが、のどごしが悪くなって、喉に引っかかりやすくなる。
蕎麦本来の「香り」と「のどごし」のバランスに人それぞれの好みが出る。そこがお店の個性になります。
うちは現在、二八蕎麦を使っていて、個人的にはベストなバランスです。
そばの実を見せてくれました
また、蕎麦だけでなくおつゆも甘い辛いっていうのがあって。
砂糖の量とかみりんの量とか、自分のそばはどのおつゆが合うかっていうのを常に試行錯誤しています。
なので、オープン6年前と今ではだしの取り方も変わってきてますね。
本当にキリがないんですが、毎日のように探求しています。
湘南トマトを使った冷やしトマトそばです!
このお店を始めた時からトマトそばをやりたいなと思ってたんです。
それでもなかなか納得するものができなくて、色々と試行錯誤していたんですけど、やっと今年完成しました。
湘南トマトってすごく美味しいんですけど、あまり知られていなくて。
特にこの時期から6月までは特に美味しくて、それをとにかく広めたいなと思っています。
あとは、豚とニラの香味つけそばもオススメです!
元々東京で「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」っていうお蕎麦屋さんがあって、これを本気で自分が作ったらどうなるのかと興味があったんです。
そこで実際に作ってみたらめちゃくちゃ美味しかったんです(笑)
ラー油とかも色々試して、蕎麦に邪魔にならないラー油ということで自家製のものを使用しています。
この2つが今年一押しメニューです!
天せいろと鴨せいろが定番ですね!
天せいろが一番よく出てるかな。
天ぷらも重くならないように軽く揚がるようにしたりなど、色々と工夫を凝らしています。
元々父親がそば屋で、長後で「嶋田庵」というお店を営んでいたんです。
その影響から昔から蕎麦が好きで、漠然とお蕎麦屋さんになると思っていました。
そして長後のお店の建て替え時期が来たんです。
そこで昔からサーフィンをしていたゆかりのある鵠沼にお店を開業しようと決意し、「蕎麦兄」を立ち上げましたね。
蕎麦兄の開業初期
サーフィン仲間の中で、「蕎麦屋の兄ちゃん」ということであだ名が「ソバニー」だったんです。
お店を始めるタイミングで名前は何が良いかなとサーフィン仲間に話していたところ、そのまま「蕎麦兄」でいいじゃん。と。
誰がやってるかすぐ分かるし、ということで「蕎麦兄」に決まりました(笑)
サーフィンをするソバニー
中学の同級生のお兄ちゃんがサーフィンをやっていたんです。
友達の家に遊びに行くと、その人のトロフィーとかが沢山飾られていて、その人に憧れて高校一年生の時に始めました。
そこからはずっとサーフィン。「サーフィンか蕎麦か」そんな生活をずっと送ってきましたね。
ちなみにコンセプトであるカリフォルニア的、というのはサーフィンの影響からきています。
店内にもサーフボードが飾られている
もっと多くの方に愛されるお店になっていきたいです。
そのためにも、蕎麦の引き方・打ち方からその日によって変えているし、常に一番良い状態が何かっていうのを模索しながら、毎日作っていきます。
ぜひ今年の一押しのメニュー、冷やしトマトそばと豚とニラの香味付けそば、食べに来てみてください^^
どっしり構えながらも優しさが伝わってくる人柄は、兄貴肌というか(笑)
あだ名がソバニーになったのも納得です^^
そして冷やしトマトそばをいただきました!
本当に美味しくてヘルシーで、スープまで飲み干しました。
そして後日すぐに「豚肉とニラの香味つけそば」いただきました。笑
両方ともすごく美味しく、新感覚。
「今年一押しのメニュー」という形で斬新な料理を提供している姿は、日々探求を積み重ね、挑戦してきた結果なんだなと強く感じました。
そして蕎麦屋なんだけど、海を感じる。
蕎麦とサーフィンへの情熱が、この独特の空間を生み出していますね。
ぜひ一度足を運んでみては?