「Books&Gallery 海と本」では、11月14日(土)- 11月29日(日)まで、写真家・谷口雅彦による写真展『稚児と大仏 (Yokan to Jissho)』を開催いたします。今回展示するのは、2004年に刊行された谷口雅彦の写真集『稚児と大仏』に収められた写真群です。「稚児」は江の島の稚児ヶ淵、「大仏」は鎌倉の大仏。1999年前後の江の島、鎌倉、そして鵠沼を含む、「湘南」の風景や人々が写っています。ひときわ目をひくのは、鵠沼の白杭と、海に浮かぶ少年をとらえた一枚。夏になると引地川河口の少し東側に設置される白杭。その右横は、私にとっても馴染みのあるサーフポイントです。1999年、少年が浮かんでいた海辺は、私自身がいた景色でもありました。そして、27年が過ぎ、江の島を象徴するように佇んでいた二見館は新たなランドマークへと姿を変え、白杭は夏になると今もそこに現れます。なくなったもの。まだ失われていないもの。そして、これから失われていくもの。失われる予感とともに、谷口が捉えた「点」は、歳月を経て「線」になり、そしてまたその彼方へ。その残像の鮮やかさと美しさ、そして哀しさを、今、見つめて頂きたいと思います。海と本 鎌田啓佑【開催概要】谷口雅彦 写真展『稚児と大仏(Yokan to Jissho)』会期:2026年11月14日(土)〜11月29日(日)時間:13:00〜18:00/月・火曜定休(11月23日・月祝も休業)会場:Books & Gallery 海と本住所:神奈川県鎌倉市長谷3-12-11 つたやビル3F⭐アーティストトーク:11月14日(土)16:00〜